寝ている時に呼吸が止まる
寝ている時に呼吸が止まる

「寝ている時に、急に呼吸が止まっているよ」とご家族に指摘されたことはありませんか?
いびきをかいていたかと思うと、突然静かになり、しばらくすると「ガタッ」という音を立てて再び呼吸が始まる。このような症状は、単なるいびきではなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という重篤な病気のサインかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりすることを繰り返す病気です。これにより、脳が酸素不足となり、そのたびに覚醒を繰り返すため、十分な睡眠時間を取っていても、質の良い深い睡眠が得られません。
この状態は、日中の強い眠気や集中力・記憶力の低下を引き起こすだけでなく、放置すると心身に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
寝ている時の呼吸停止は、ご自身では気づきにくい症状ですが、以下のようなサインからその可能性を疑うことができます。
睡眠中に呼吸が止まる主な原因は、気道が狭くなったり塞がったりすることです。特に以下のような特徴を持つ方は注意が必要です。
体型・身体的特徴
肥満(首や喉、舌の根元に脂肪がつくため)、小さい顎や太い(短い)首、扁桃腺やアデノイドが大きい、舌が大きい、歯並びが悪い。
年齢・性別
中年以降の男性、閉経後の女性。
生活習慣
就寝前の飲酒(喉や舌の筋肉を弛緩させるため)、喫煙(喉や鼻の粘膜に炎症を引き起こすため)、睡眠薬の常用。
その他の要因
ご家族に同様の症状がある場合(遺伝的要因)、慢性的な鼻づまりがある方、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方。
呼吸が止まる症状やいびきは、生活習慣の改善によってリスクを低減できる可能性があります。
上記の対策を試しても症状が改善しない場合や、日中の眠気などがひどい場合は、病気が隠れている可能性が考えられます。
まず医療機関を受診し、適切な診断を受けることが最も重要です。
ストレスや不安が強く、ご自身での対処が難しいと感じる場合は、心療内科の専門家に相談することも重要です。
睡眠中に呼吸が止まる状態を放置すると、単なる眠気の問題にとどまらず、心身に大きな負担がかかり、様々なリスクが高まります。
重大な事故のリスク
日中の強い眠気は、飲酒運転と同等かそれ以上に危険な行為とされ、居眠り運転による重大な事故に直結する可能性があります。
生活習慣病のリスク増大
睡眠中の酸素不足が慢性化することで、心臓や血管に負担がかかり、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。
生活の質の低下
日中の眠気や倦怠感から、仕事のパフォーマンスが低下し、趣味やレジャーを楽しむ気力も失われ、QOL(生活の質)が著しく低下します。
「たかがいびき」と軽視されがちですが、寝ている時の呼吸停止は、身体からの重要なSOSサインです。
当院では、心療内科の専門的な視点から、その原因を総合的に評価します。もし睡眠時無呼吸症候群が強く疑われる場合は、専門的な検査や治療が可能な医療機関へのご紹介を行い、連携してサポートします。また、SASによって引き起こされるイライラ感や気分の落ち込みといった精神的な不調に対しても、心の健康の専門家としてサポートいたします。
「もしかして、自分もそうかも?」と感じたら、決して一人で抱え込まず、お早めにご相談ください。皆様の安全と安心な暮らしを支えます。
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